=================== Neuliteカーネルとは =================== 概要 ==== Neuliteカーネルは、生物物理学的ニューロンモデルとネットワークモデルのための **軽量なシミュレータ** です。`Allen Cell Types Database `_ のニューロンモデルのシミュレーションに特化しています。 特徴 ==== 軽量設計 ---------- NeuliteはC17で記述されたクリーンなコードベースを特徴としており、軽量かつ高い拡張性を持ちます。 高い可搬性 ---------- Neuliteは ラズベリーパイからスーパーコンピュータまで、様々なアーキテクチャで動作します。この高い可搬性により、ネットワーク構築とシミュレーション実行環境を分離することが可能です。 例えば、依存ライブラリの多いネットワーク構築部分(Bionetlite)はローカルで実行し、生成されたファイルを元にNeuliteカーネルのみをスーパーコンピュータ上で利用することができます。 技術的詳細 ========== 設計思想 -------- Neuliteの設計は **UNIX哲学** の影響を受けており、以下の原則に従っています: * **単純さの重視**: 複雑さを避け、理解しやすいコードを目指す * **モジュール化**: 各コンポーネントが独立した機能を持つ * **移植性**: 特定の環境に依存しない設計 対象ニューロンモデル -------------------- Neuliteは `Perisomatic model `_ を採用したAllen Cell Types Databaseのニューロンモデルに特化しています。このモデルの詳細については、:doc:`advanced/specification` を参照してください。 使用環境 ======== 推奨環境 -------- * **環境**: Linux、macOSなど * **コンパイラ**: C17対応のCコンパイラ(gcc 7.0以上推奨) 富岳での実績 ------------ Neuliteは「`富岳 `_」スーパーコンピュータ向けに最適化され、900万個の生物物理学的ニューロンと260億個のシナプスを含むマウス全皮質の顕微鏡レベルでのシミュレーションを実現した実績があります(:doc:`publication` を参照)。 **採用技術**: * **Scalable Vector Extensions (SVE)**: SIMDベクトル計算を全面的に活用 * **並列実装**: 大規模ネットワークの効率的なシミュレーション * **MPI対応**: ノード間並列処理 関連リンク ========== * 公式サイト: https://numericalbrain.org/neulite/ * 引用情報: :doc:`how_to_cite` .. seealso:: Neuliteの技術的な詳細や制約については、:doc:`advanced/specification` を参照してください。