Neuliteカーネルとは

概要

Neuliteカーネルは、生物物理学的ニューロンモデルとネットワークモデルのための 軽量なシミュレータ です。Allen Cell Types Database のニューロンモデルのシミュレーションに特化しています。

特徴

軽量設計

NeuliteはC17で記述されたクリーンなコードベースを特徴としており、軽量かつ高い拡張性を持ちます。

高い可搬性

Neuliteは ラズベリーパイからスーパーコンピュータまで、様々なアーキテクチャで動作します。この高い可搬性により、ネットワーク構築とシミュレーション実行環境を分離することが可能です。 例えば、依存ライブラリの多いネットワーク構築部分(Bionetlite)はローカルで実行し、生成されたファイルを元にNeuliteカーネルのみをスーパーコンピュータ上で利用することができます。

技術的詳細

設計思想

Neuliteの設計は UNIX哲学 の影響を受けており、以下の原則に従っています:

  • 単純さの重視: 複雑さを避け、理解しやすいコードを目指す

  • モジュール化: 各コンポーネントが独立した機能を持つ

  • 移植性: 特定の環境に依存しない設計

対象ニューロンモデル

Neuliteは Perisomatic model を採用したAllen Cell Types Databaseのニューロンモデルに特化しています。このモデルの詳細については、仕様と制限事項 を参照してください。

使用環境

推奨環境

  • 環境: Linux、macOSなど

  • コンパイラ: C17対応のCコンパイラ(gcc 7.0以上推奨)

富岳での実績

Neuliteは「富岳」スーパーコンピュータ向けに最適化され、900万個の生物物理学的ニューロンと260億個のシナプスを含むマウス全皮質の顕微鏡レベルでのシミュレーションを実現した実績があります(Publication を参照)。

採用技術:

  • Scalable Vector Extensions (SVE): SIMDベクトル計算を全面的に活用

  • 並列実装: 大規模ネットワークの効率的なシミュレーション

  • MPI対応: ノード間並列処理

関連リンク

参考

Neuliteの技術的な詳細や制約については、仕様と制限事項 を参照してください。